AWS SAA試験に挑戦し、2回落ちましたが、勉強法を見直して何とか合格することができました。
試験を受けようと思った理由は日頃の業務でAWS環境の構築・運用に携わる中で、もっと知識を体系化したいという想いが強くなったからです。この実務経験をしっかりと形として残すため、今回『AWS SAA(Solutions Architect – Associate)』の資格取得に挑戦することを決意しました。
3,4年前にAWS Certified Cloud Practitionerを受験し1発で合格できており、久しぶりに受けることになりました。しかし、全く難易度が異なり、私には非常に難しい試験と感じました。そのため2度も試験に落ちてしまいました。
もくもく太郎AWS Certified Cloud Practitionerみたいに3週間ぐらい勉強すれば受かるでしょ!
学習開始時のスキルセット
職場でのAWSを利用歴としては1年半程度でした。主に下記サービスに触れたことがあります。
- EC2
- RDS
- Lambda
- S3
- SQS
- SNS
- DocumentDB
- CloudWatch
- Glue
前回のAWS Certified Cloud Practitionerを受験した時にはほとんどAWSを業務で利用したことがなく、EC2やS3などについてもあまり認識がないまま試験を受けた覚えがあります。それでも合格できたので相当試験が簡単だったのかもしれないです。
勉強方法の調査
実務で約1年半、AWSの構築・運用に携わってきましたが、試験合格を目指すとなると話は別。実務の知識を体系的に整理するため、改めて腰を据えて学習に取り組みました。
まず行ったのが『合格者の学習戦略』のリサーチです。YouTubeなどで先人たちの勉強法や推奨教材を徹底的に確認しました。その結果、多くの合格者が『これを使って合格した』と口を揃えて挙げていたのが、これからご紹介するUdemyのコンテンツでした。
※私はUdemyが職場で契約していたので無料で取り組むことができました。
【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座
この教材は、各サービスの概要からコンソール画面での実操作まで、体系的に学べる構成でした。非常に質が高い一方、動画の総量は膨大です。
そこで私は「すべてを完璧に見る」ことよりも「実務で触れる機会の少ない箇所を重点的に」という戦略をとり、不要と感じた箇所は思い切って飛ばしながら学習を進めました。また、講座の最後にある模擬試験については、基礎固めを優先するため一旦スキップし、次のステップ(STEP 2)で集中して取り組むことにしました。
3月から6月までの4ヶ月間、自分のペースで動画を視聴し続けましたが、それでもUdemy上のカウントで合計50時間もの学習量になりました。月平均にすると12〜13時間程度かかりました。
【2025年版】AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
基礎知識をインプットする「動画講座」が終わった後は、いよいよ本格的なアウトプットの期間です。ここから約2ヶ月間、ひたすら模擬試験の問題集に取り組みました。
AWSの実務に1年半ほど携わっていたため、正直なところ「なんとかなるだろう」という慢心がありました。しかし、模擬試験を解いた瞬間、その自信は粉々に砕けました。知らない用語が次々と出てくるのです。
- Lustre
- Apache Flink
- SMBストレージ
- Amazon MQ
- SCP
- AWS AppSync
- Amazon Elasticcache Redis OSS
- NFS
- Amazon EMR
- Amazon Openseacrh service
65問を一度に解く集中力が最初は続かず、まずは3回に分けて取り組むことにしました。当然、正確なスコアは出せませんでしたが、体感では半分以上が未知の領域。現実は甘くありませんでした。
本当に大変だったのが、解き終わった後の「復習」です。1問ごとに丁寧に向き合っていると、あっという間に時間が溶けていきます。週末に図書館へ5時間籠もっても、1セット分の問題演習と復習を終わらせるのがやっとという状況でした。
「このままでは間に合わないかもしれない……」という焦りと向き合いながら、全6セットあるうちの5.5セットを終えたところで、私は意を決して試験の予約ボタンを押しました。自分を追い込むために、「まずは一度受けてみる」という戦略に出ました。
受験予約について
受験料
資格取得には、どうしても避けて通れないのが受験料というコストです。特に昨今の円安の影響は大きく、AWS認定試験のような海外基準の受験料は、家計や個人予算にとって決して軽い負担ではありません。
しかし、今回はタイミングよくAWSのキャンペーン情報をキャッチできたことで、通常よりもリーズナブルな16,500円で申し込むことができました。


今回のキャンペーンには、個人的に非常にありがたい特典が付いていました。それは「不合格になっても、1回まで無料で再受験できる」というもの。
この特典のおかげで、「まずは一度、落ちてもいい覚悟でチャレンジしてみよう!」と気持ちを切り替えることができました。
テストセンターでの受験
前回の「AWS Cloud Practitioner」の際は自宅で受験したのですが、今回はテストセンターでの受験を選択しました。実際に両方を経験してみて感じた、それぞれのメリット・デメリットを整理してみます。
自宅受験のハードル
自宅受験は手軽に思えますが、実は意外と「気疲れ」が多いのが現実です。
- 環境の徹底管理: 試験中はカメラで常時監視されるため、不正防止のために非常に気を遣います。
- スケジュールの制限: 予約枠が平日の日中に偏っていることが多く、仕事との調整が難しいことも。
テストセンターを選んだ決め手
一方、テストセンターでの受験には、それらを解消してくれるメリットがありました。
- 環境整備が不要: 自宅の片付けや監視カメラの準備などを気にする必要がなく、試験に集中できます。
- スケジュールの柔軟性: 都内であれば数多くの会場があるため、場所を選ばなければ比較的スムーズに希望の日程で予約が取れます。
都内は会場数が多いのは大きな強みですが、注意点もあります。AWSの試験だけでなく、IT系や語学試験など他の資格受験者も同じ会場を利用するため、人気のエリアや自宅に近い会場はすぐに埋まってしまう傾向があります。
テストセンターでの受験注意点
1. 受付時間について
会場にもよりますが、予約時間の30分前以上に行っても、空きがあればそのまま受験させてもらえることが多いです。もし早めに着いて準備万端であれば、早めに試験を開始して終わらせることも可能でした。 ただ、こればかりは会場の混雑状況に左右されるので、「ラッキーなら早めに始められる」くらいに考えておくと良いでしょう。
2. 「待ち時間は勉強できない」という罠
仮に少し待つことになったとしても、テストセンターの待合室では基本的に勉強はできません。 試験直前の最終チェックをしたい場合は、会場に入る前に近所のカフェや公共スペースで行うようにしましょう。会場に着いてしまうと、あとは試験開始を待つだけです。
3. 当日の受付から入室までの流れ
当日は以下のステップで試験が始まります。
- 身分証明書の提示: 受付で本人確認を行います。
- 手荷物の預け入れ: 荷物はすべてロッカーに預けます。
- 入室: 指定されたPCが並ぶ部屋に入り、試験開始です。
受験体験記
甘く見ていた1度目の挑戦:不合格(スコア630)
受験したのは午前中でしたが、その日の夜にはもうマイページで結果を確認することができました。
震える指先でクリックし、表示されたのは……「不合格」の文字。
スコアを確認すると 630点。合格ラインである 720点 には、はっきりと届いていませんでした。
正直に言えば、かなりショックでした。これまで積み上げてきた努力が報われなかったという事実は、想像以上に重く、しばらくの間、放心状態で何をする気力も湧きませんでした。「実務で触れていても、試験は別物だ」という現実を、冷酷なスコアが突きつけてきたように感じました。



かなりの時間勉強したのにこんなに点数が悪いとは。。。。
以前取得した「Cloud Practitioner」の成功体験があり、どこかで「ある程度勉強すれば、今回もなんとかなるだろう」という甘い考えを抱いていました。
しかし、蓋を開けてみれば結果は惨敗。合格点にあと1、2問で届くような惜しい結果ですらありませんでした。実務でAWSに触れているという自負と、試験の難易度を混同していたのです。完全にこの試験を舐めていました。
混迷の2回目:なぜ対策したはずなのに届かなかったのか:不合格(スコア720)
1回目の試験から約1ヶ月。悔しさを力に変えて、学習計画を根本から練り直しました。
前回の敗因は、やはり「実務経験のなさからくる苦手意識」です。なんとなく避けていた分野を放置していては合格できないと痛感し、今回は「実務で触れてこなかった分野の徹底攻略」をテーマにしました。特に重点的に対策したのは、以下のサービスたちです。
- 認証・認可(AD)
- コスト
- Redshift
- Kinesis
- Stream
- Firehose
- Aurora Global Database


迎えた2回目の本番。手応えは正直、最悪でした。試験会場を後にする足取りは重く、「ああ、またダメだった……」という確信だけが頭の中を支配していました。
その日の夜、恐る恐る確認した結果画面。表示されたのは、やはり「不合格」の文字でした。
しかし、スコアを見て思わず声が出ました。前回よりも、確実に点数が伸びていたのです。



ダメだと思っていたのに意外と点数が取れてる。後少しで合格だ!
正直なところ、手応えが悪かっただけに「前回より点数が下がっている」とすら覚悟しており、ここで諦めようかとも考えました。ですが、このスコアアップという数字が、私の努力が着実に積み重なっていることを証明してくれていました。この結果に、私は少しだけ救われたような気持ちになりました。
3度目の正直 試験会場で感じた確かな手応:合格スコア(760)
2度の不合格は、私にとって大きなショックでしたが、同時に「これまでのやり方では受からない」という現実を突きつける貴重な経験でもありました。
3回目の挑戦に向けて、私はこれまでの学習方針を根本から見直すことにしました。
使用する教材はこれまで通り、Udemyの模擬試験問題集(6回分・計390問)です。しかし、使い方は変えました。
- 全選択肢を分析する: これまでは正解の理由ばかり気にしていましたが、今回は「なぜ不正解の選択肢はダメなのか?」という理由まで含めて、すべての選択肢を論理的に説明できるまで深掘りしました。
- 「90点ルール」の導入: 模擬試験は、「どのセットでも90点以上が取れるようになるまで」次のセットに進まないというマイルールを課しました。例え同じ日に模擬試験を再度取り組み、答えを覚えている問題があったとしても65問がほぼ完璧になるまで次に進みませんでした。
正直に打ち明けると、これまでは「不正解の選択肢まで解説を読んでいたら時間が足りない」という理由で、復習を急ぎ足で済ませていました。これが大きな間違いでした。
しかし、2度も落ちてしまった今、費用の面でも精神面でも、もう失敗は許されません。「時間がかかってもいい、遠回りに見えてもこれが一番の近道だ」と言い聞かせ、1問1問丁寧に解説と向き合いました。
この徹底した泥臭い復習を、6回分すべての問題集に対して繰り返しました。結果として、3回目の受験でついに合格を勝ち取ることができました。
まとめ
私が2度の不合格を経て痛感した、SAAという試験に潜む「壁」の正体。それは「実務経験への過信」と「正解だけを追う勉強法」にありました。
実務でAWSを触っていると、どうしても「自分の知っている構成」に考えが引っ張られがちです。
しかし、SAAで問われるのは「その場しのぎの解決策」ではなく、「AWS Well-Architected フレームワークに基づいた最適解」。
たとえ動く構成であっても、それがコストや可用性の観点でベストでなければ、試験では容赦なく削られます。
私が3回目に合格できた最大の理由は、以下の3点を徹底したからです。
- 「正解」以外の選択肢が「なぜ間違いなのか」を言語化する
- 模擬試験を「90%以上」取れるまでやり込む
- 丸暗記から理解へのシフト
CLP(クラウドプラクティショナー)とは異なり、SAAは一筋縄ではいかない試験です。
諦めずに1問1問と向き合えば、必ず「合格」の二文字を掴み取れるはずです。
ちなみに今回3回受験しましたが、受験にかかった費用は全部で38,500円でした。
- udemy:無料(会社で法人契約)
- 1回目の受験:16,500円(キャンペーンによる割引)
- 2回目の受験:0円(キャンペーンによる再受験費用無料)
- 3回目の受験:22,000円(正規の料金で受験)
試験に合格するまでにかかった期間は8ヶ月になります。結構時間がかかりました。
- これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座:4ヶ月
- AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問):2ヶ月
- 1度目の試験から3度目の試験まで:2ヶ月

